2022年9月ロンドン遠征 #1

出発

夕方、仕事を切り上げてスカイライナーで成田空港へ。

いつも鈍行でどんぶらどんぶら成田まで向かっていたけれど、スカイライナーだと40分で着くんだな。しかもすいている。味しめた!

このでっかい看板見るとテンション上がる

アメックスのラウンジでしばし仕事をしたあと、送っていた大きな荷物を受け取って、着替えて、19時半ごろチェックイン。カウンターは、行きはビジネスのため待ち時間はゼロだった。エコノミーのほうもあまり並んではいなかった。

夜の便ということもあって手荷物検査場も空いていて、5分くらいでスルーできた。

フィルムのオープンチェックもやってもらえた。日本の空港は優しい。ありがたい。

 

エミレーツのラウンジは封鎖していたものの、JALとのコードシェアのため、サクララウンジが使用できるとのこと。ということで初上陸。

保安検査を抜けてすぐのところにある

中はひともまばらだったが、窓際の席などは埋まっていた。

先にシャワーの予約をしに行ったところ、ウェイティングがあり、しばらく時間がかかるとのこと。呼び出しブザーをもらった上で、とりあえず21時ごろにもう一度来るように言われた。

搭乗が21:45からだったため、間に合うか不安だったが、最悪シャワーはドバイで入ればいいとして、とりあえず腹ごしらえをする。

カレー(小)

なにかバイキング的なものがあるのかと思っていたが注文式だった。

機内食をいただくつもりでいたので、小サイズのカレーを食べた。野菜を何時間も煮込んだ感じの、おいしい、ちゃんとした、日本カレーだった。

ドリンクはドリンクバー方式でお酒などもいろいろ種類があったが特に写真を撮ってない。

 

シャワーは21時ちょっと前ごろにシャワールームの近くで待っていたところ、係の方が声をかけてくれてすんなり入ることができた。

中の写真は撮っていないが、シャワー室内にベンチがあり、広い個室だった。

 

NRT→DXB搭乗

シャワーを浴びた後は搭乗時刻も近かったため、歩いて(けっこう歩かされて)搭乗口へ。

思ったより人が多かったのと、係員と揉めている外国人を見かけて「空港だなあ」などと思った。日本人と外国人の割合は日本人が若干多いかなくらいの感じだった。

ビジネスクラスは満席のようすで、列もかなり長かった。

エミレーツボーイング777ビジネスクラスは、シート配列が2-3-2で、航空ファンビジネスクラスによく乗られる方は「詰め込みすぎ」と感じる方もいるようだが、貧民には十分であった。

窓際を選んでしまったため、トイレに行くには通路側の人を乗り越えていかないとならないというストレスがあった以外は快適だった。

貧民には身に余る

むしろ2便目のほうがシート幅に若干の窮屈さを感じたくらいで、こちらの方が綺麗だし、革張りのシートがよく、好きだった。

途中、マットレスを引くかとCAさんが聞きに来てくれたけど、やりとりが面倒なので断った。

軽食ではビーフを。やわらかくて美味しかった。食べ終わってすぐ眠ってしまった。

朝食ではパンケーキを。美味しかったけど、甘すぎて飽きる

ウェルカムドリンクでシャンパンをいただいた以外は酒も飲まず、食事もそこそこに、映画も見れず、せっかく大枚はたいたビジネスクラスだったがほとんど眠って過ごした。

 

ドバイには定刻通りに到着した。空港内も混んでるということはなく、手荷物検査も数分で終了した。

昔来た時、沖留めと手荷物検査の大混雑でターミナル内に入るのに1時間くらいかかった記憶があり、かなりびびっていたが余裕だった。

 

2便目はAターミナルからの出発だった。

面倒なのが、エアポートトレインに乗らなくてはならないこと。Bタミの乗り場まで歩き、トレインに乗り、Aタミのビジネスラウンジで過ごすことにした。 朝4時とあって人もまばらだった。

眠すぎて限界突破しそうなのを、貧乏人なのでめいいっぱいラウンジを楽しみたくなってしまう。

バイキング方式の食事は、当初コンチネンタルしかないのかと思ったが、ちゃんと中東、アジアのカレー的なものも用意されていた。

カレー大好き人間には嬉しいラインナップ

たくさん種類がある中で、チャナダルひよこ豆のカレー)とチキンカレーを、チャパティっぽいもので頂いた。日本でもこういうカレーをよく食べるので安心感がある。そして、どちらもとても美味しかった。もっともらえばよかった。プチスイーツも中東っぽいものを選んで食べた。甘かった。

 

DXB→LGW搭乗

チェックインには少し時間を要した。

貨物がスタックしているとかで、1時間ほどのディレイで出発。

ドバイからガトウィックまではエアバスの大きな機体。座席は独立しているけど、古さが少し気になったことと、リクライニングを倒したら肘掛けの下の方(リクライニングしないと座席に隠れてるとこ)にワインか何かを盛大にこぼした跡が拭かれておらずがっかりだった。

昼行便ということもあり外は明るく、窓を開けっぱなしにしている人も多かったため、殆ど眠れなかった。

 

ピタパンのようなものと付け合わせ、奥にあるのがチーズ盛り合わせ

朝食はパスして、昼食では中東風のアペタイザーだけいただいた。デザートはチーズ盛り合わせ(チーズ数種類と、アプリコットのドライフルーツ)。眠気の極限状態で食べていたため、楽しむ余裕なしだったがドンピシャ好みの味だった。

 

1時間遅れでガトウィック空港に着陸。

荷物もビジネスの威力を発揮したおかげで比較的すぐに出てきたし、自動化ゲートによって入国もスムーズで5分とかからなかった。

挙動がおかしかったからか税関職員に止められたが、眠すぎたのもあって最後のほうは何言ってるかマジでわからず(預かったものとかあると罰金あるけどみたいなこと言ってるんだと思う)ノー。ノー。ノー。と全部ノーで切り返した。そっちが見せろって言ったんだから荷台から荷物下ろすのくらい手伝ってくれていいじゃん。あとパスポートくらいは手渡ししてくれや。

 

送迎車を予約していてディレイの影響が心配だったが織り込み済みのようだった。

英国の配車サービスのアディソンリーが委託を受けているようすで出口を出てすぐネームプレートを持ったドライバー多数。

ネームプレートが見つからなかったが、係の人に名前を言ったらドライバーを連れてきてくれた。荷物も運んでもらい、車へ。車に興味がなさすぎてよく分からないが、ベンツのEクラスというやつだった。

車の中は芳香剤がかなりきつく、眠気と腹一杯さも相まって相当酔ったが、頭を使わずに宿に横付けできるのはありがたい。結局ガトウィックから宿まではけっこう飛ばして1時間弱で到着し(カナリーワーフのトンネルが前後が結構混んでいた)、なけなしのコインでチップを渡して宿へ到着。

 

宿泊地へ到着

今回泊まったのはThe Warterman’s Armsというパブの上階。

2階から上が宿になっている

ダブルルームを3泊で£264。宿泊費の高騰してるロンドン(しかも思いがけず女王国葬の直前…)なので安い方と思われる。一人で過ごすには十分な広さで、テーブルはないけどデスクがある。十分。

ひとり(しかもほとんど寝るだけ)なら十二分である

Woolwichへむかう

荷物を置いて少しだけ昼寝し、DLRでIsland Gardens駅からHeron Quays駅で乗り換え(もしかしたら初日はCanary Wharfで降りたかも)、Canary Wharf駅でElizabeth Lineに乗り換えてWoolwich駅へ。

エリザベス線への乗り換えルートが近未来的だった

ロンドンの交通系カード「オイスターカード」も持っていたが、改札通過時にはタッチ決済が使えるとのことなので今回の旅行ではすべてクレジットカードのタッチで通過した。お財布がひとつになるという点ではとても便利。なくしものが減る。

オイスターカードのほうが割引率が高いというような情報を目にしたが、さして調べてもなくよく知らなかったので、考えない方を選んだ。この日使った合計の交通費は£4.5だった。

エリザベスラインや街中の主要ラインはさすがに改札が機能していたが、DLRでは柵があるわけじゃなく出入り口の脇にタッチする機械ちょっとあるだけなので、性善説が試されているなと思った。

DLRは個人的には好きなラインだった。サウスキー駅とクロスハーバー駅のあいだで大きなカーブがあるのだが、晴れた日の夕方に乗ることが多かったためか、外の眺めがとても気持ちよかった。

エリザベスラインは今年になって開通した部分を使ったのでとても綺麗で快適だった。少なくともピカデリーラインのような狭ったい感じはない。風情がないといえばそれまでだけど。

 

The Burnt Cityへむかう

さて、Woolwichで下車してだいたい徒歩2分ほど。

改札を出て右側に進んで行ったところにあるOne Cartridge Placeで今回の遠征の最大の目的である「The Burnt City」を観る。

goo.gl

緊張しまくっていてまったく写真がないのが味気ないのだけど、いちおうメモとして置いておく。

初回は18:30のプレミアムチケットを予約していた。曜日によって異なるがこの日は£96.5。プレミアムチケットは、ようはファストパスみたいなもので、並び列をスキップできる優先権のあるチケット。加えて、クロークも無料で利用できる。

予約時間の15分前には来るようにとメールの文面にはあったので、18:00数分すぎに会場に着いたが、すでに一般チケットの入場も開始していた。一般チケットは左側で列形成、プレミアムとVIPは右側から入場。

荷物検査を受けたあと、入口でスタッフにチケットのバーコードを見せて入場(PDFを保存したものを持っていった)。たしかここで携帯ロック用のポシェットも渡された。また、この時点でマスク(口につける方の)を着けるように促された。

その後はクロークに荷物を預ける。通常チケットの場合£1(キャッシュレス決済/バッグ1この場合はそうだった)、プレミアム/VIPは無料。小さいサコッシュくらいの荷物なら中に持ち込んでいる人を見かけたので、そんなにシビアではないかと思う。ただ、引換券が小さくて無くしてしまいそうだったので、絶対にポケットのある服がいいなと思った(初日ポケットがなくどうしようかと思った)。

その後入り口に向かうと、携帯をしまうためのポシェットをロックする係員が待っている。バーの中からもう携帯お触りNGのようす。ストラップの紐ごとしまうのには難儀した。チャック式。

ここでPunchdrunkおなじみのトランプを手渡される。バーでこの番号が呼ばれるまで待つ。もらったのはスペードのエース。

中のバーでの注文は完全キャッシュレスで、みんなレジットカードなどで決済していたと思われる。

トイレはバーの中にはないため、一度扉の外に出る必要があった。男女共用(上海同様)。

 

時計を持っていないので時間が不明だったが、司会者(どういう名称なんだ?Man in Bar的な…)がトランプの番号を呼び出し、並ぶように促す。

最初に呼ばれたのは「赤のエース」だった。一回にだいたい20人くらいが呼び出されると思われる。トランプの配布はランダムのようで、同じグループでも赤だったり黒だったりで引き剥がされている人たちもよく見かけた。

次に「黒のエース」が呼び出され、入口近くに集まる。遠征中はずっとエースだったため、その後の番号も赤→黒の順番なのかはわからなかった。トランプはボックスに回収。ちなみにトランプはふつうに売っているバイシクルのトランプだった。そこから少し待って入場、白い仮面をつけていざ入場。

 

観劇1/4本目終演

その先はすべてネタバレになってしまうので詳しくは記載しない。

1回目の体験はとても楽しかった。でも、SNMに初めていった時のような衝撃はなかったかなあという感じ。楽しめたのは上海のSNMに出ていたことのある演者が多くて懐かしかったり嬉しい気持ちが多かったのと、新作が見れるということ自体にすごく興奮していたっていうのは大きい。複数回観ることを前提にしての考えなので、一回だけ観て帰るとかだとどうだろう、もしかしたら構造上少しフラストレーションが貯まる場合もあるのかな〜と(イマーシブ共通ですが、見えるものが平等じゃないので)。

モチーフとなっているギリシャ神話(おもにトロイア戦争)を少し予習していったためか、作品としてはあまり「?」と思う部分は個人的にはなかった。単純作業を繰り返すみたいな、意味不明な行動もあまりなかったかも、私が見たキャラクターに関してはだけれど。わからないからつまらない、飽きちゃった、みたいなのはあまりなかった。

パフォーマンスもとてもよかった。やっぱり間近で、自分の好きな視点から眺められる芝居やダンスはイマーシブならではなので。20人以上いるキャラクターひとりひとりにタイムラインがあり、バラバラに動いているのに、ときにそのタイムラインがぴたりと重なって、ときにそれが仕掛けや伏線になり。わかってはいるけど単純に構造としてすごいと思うし、いろんなキャラクターを追うことで点と点がつながっていく感覚がやっぱり楽しい。

ギリシャ神話に興味のある人、イマーシブが好きな人はもちろんだけど、演劇制作やコンテンポラリーダンスに興味のある人はきっと行ってみてもいいと思った。まあ、きっとその場合は3時間丸々いなくても、後から入るチケットでじゅうぶんだけれど…。

建物自体はめちゃくちゃ広いけど、通路が狭いところがあるのと、やっぱり暗いので、歩きやすい靴がやっぱりいい。階段はそこまで多くないけど、狭いところで他の客に踏まれる可能性があることと、砂のゾーンがあるので(それくらいネタバレいいよね?)サンダルとかはやめたほうがいいとおもう。あと、中はちょっと暑かったので、多分ヒートテックとかは着ないほうがいいんだと思う(冬はわからん)。

ネタバレ含む詳細の感想というか覚書メモはtumblrに保存することにしているので、もし読みたいという方がいればどうぞ。

https://boukansha.tumblr.com/post/696332592423878656/punchdrunk%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%96%B0%E4%BD%9C%E5%85%AC%E6%BC%94%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8C2021%E5%B9%B4%E3%81%AE9%E6%9C%88%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E9%96%93%E3%81%AE%E4%B8%80%E5%B9%B4

at.tumblr.com

 

終演後もバーでの催しは続いていたが、混む前にさっさと出ていくことにした。

出口で仮面を係の人に渡して(持ち帰れない、かな)、その後ポシェットのロックを外してもらう。クロークで荷物を受け取って、退出。

ロビーにはキャラクターのファミリー・ツリー(本日の出演者の写真付き)と、本日のキャストリストのページにつながるQRコード(Burnt Cityの公式→CAST→顔写真の下の方に出てくるDaily Cast Listからも確認できる)、ネオンサインが掲示されていた。

ちょっとネタバレかもですが、関係図

フォトスポットですね

ちなみにパンフレットも売っていたのでお土産がわりに購入。£12.5。内容としては別に大したアレではない(失礼)。現地では中身も見れる。

私はただのオタクなんでとくに中身関係なく購入しました

推し(というか上海のSNMのOGOBで好きだった演者)もいたし、3時間歩きっぱなしだった疲れもなんのその、ほくほくした気持ちで宿に帰って1日目は終了。

お疲れ様でした。