【定例報告ポスト】SNM上海に行ってきました

定例報告。

連休を使ってSleep No Moreの上海公演に行ってきました。

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まだハロウィン仕様のManderley Bar

あっという間に3度目の上海上陸。日本に近いところでやってくれていることに感謝です。

旅行記は別にアップしますので、今回の体験の総括を。下記、ネタバレです。

 

10/31までMcKinnonはハロウィンの期間で、それが開けて初めてのショーでした。キャスティングに色々と変更が出てくるかな〜と思っていましたが、サプライズ的なものはあまりなかったような気がします。

 

2日間で3回観ました。おもに追ったのはこんな感じ。

①Malcolm(Ben Whybrow), Taxidermist(Danniel Nicholson), Bride(Tang Tingting), Speakeasy(Wang Mingchao)

②Banquo(Gao Yang), Taxidermist(Sam Booth), Boy Witch(Wang Mingchao)

③Bald Witch(Tang Tingting), Nurse(Maren Fidje Bjørneseth), Poter(Conor), Danvers(Jiang Yuli)

 

初日のハイライトとしてはDannielのTaxi。Taxiは好きなキャラクターの一人で、Dannielが演じるのを追うのははじめてでした。ほかの役者が演じるTaxiとはまた異なる印象でした。ほかのファンも言及しているかと思いますが、Taxiはヒッチコックの『サイコ』に出てくるノーマン・ベイツ的な要素を持っている人物です。ですが上海でSamのTaxiを観たときは、そうは感じられませんでした。でも、DannielのTaxiはまちがいなくノーマンベイツだと感じました。静かに、とても静かに狂っている。運良く1:1にも選ばれたのですが、そこでの体験は、更にその思いを確信に近づけました。すごくドキドキする1:1でした。キャラクター自体(Taxiも、ノーマンも)好きなのでひいき目があると思いますが、すごく好きなTaxiでした。機会があれば、また追いたいです。

次にTingtingのBrideとBald Witch。Brideでの姿がすばらしく、3回目のBaldでも追いました。詳しくはわからないのですが、観た回はBaldとしてのデビュー回だったかもしれません。Baldはちょっと物足りなかったかな。でもすごく好みの演者なので、次の機会でも注目したいです。

ショーの終わりは、偶然にもDuncan(この日はIan Garside)と目が合い、一緒にManderley Barまで戻ってきました。嬉しかったなぁ。IanのDuncan、この日は全く追ってなかったのに(笑)。唯一見たのはボールルームのパーティーシーン。IanがDuncanだと、Lady Macbethとのパーティーダンスが非常に美しいなあと感じました。新しい可能性をありがとうIan。

2日目の初回はGao YangのBanquoを追うところからスタートしました。彼がBauquoを演ずることになったと聞いた時からずっと観たいと思っていました。Banquoのソロダンスはいずれも彼のうつくしくてしなやかなダンスにマッチするだろうなぁと期待を膨らませていて、もし演じていたら絶対にフォローしたい!と思っていたので、今回遭遇できてラッキーでした。期待を裏切らない、素晴らしいBanquoでした。とくにボールルームでのソロダンスは素晴らしくて、息をのむほどでした。見れてよかった〜〜!

この日は大好きなSam BoothがTaxiだったので、長い時間をTaxiのショップで過ごしました。1:1などで居ない間は、ずっと店の中にある新聞や冊子などを見てました。SamのTaxiは、短気だし、制御不能です。すべてが思い通りに進んでいないと気が済まないような、神経質なTaxiだと思います。あと個人的にはNY公演の1:1内での台詞がマッチするキャラクター作りかなと思います。今回は1:1は受けませんでしたが、2:1?は受けました。相変わらず謎の仕組みです。ワクワクしますね。

2人を見てない間はちょこちょことBoy Witch(Mingchao)をフォローしていました。靴だけ履かせてきました。

2日目の夜、今回の滞在ラストの公演では、先ほども書いたBald Witchのほかに、Nurse(Maren)をフォローしていました。5階はとても人が少なく、快適に見れました。それどころか人がいなさすぎて、1:1じゃないのにほぼ2人きりという。たいへん贅沢な時間でした。病室を片付ける手伝いをするように指示されるのですが、全部私が1人で片付けました。だれか手伝ってよ。Nurseがどんなキャラクターなのか、掴むことはできませんでした。マクベスのキャラクターはまだしも、それ以外についてはメインのストーリーとどう関わっていくのか?考えることがたくさんあって楽しいです。

この日はBaldを追う過程で、魔女達による第2の予言のシーンで、IanのMacbethを少しだけ目で追っていました。大量のフォロワーを引き連れて、タイミングをコントロールしながら部屋に入ってくるのですが、それがもう、ゾクゾクしました。上手く言えないのですが、尋常じゃなかった。Ianの表現のファンです。Macbethはあまりにも周りにフォロワーが多過ぎて、見難かったりでフラストレーションが溜まるのであまりフォローはしたことがないのですが、もしまた彼のMacbethに遭遇したら、追いかけてみたいなぁと思いました。

それから、ConorのPoterも少しだけ。Lobby Danceまで見ました。今まで見たことのあるほかのPoterとはまた異なる趣き。軽やかというよりは、力強さがあります。すごく人気のキャストさんだと思うのですが、夢中になる理由がわかる気がします。彼のキャラクター作りも面白くて、もっと考えてみたいので、最近はあんまり出演していないみたいなんですが、また遊びに行った時に会えたら嬉しいです。

 

ようやく全体の流れを把握できてきて、ループの切れ目はどこ、とか、どこに行けばどのキャラクターがいる、とか、そういったことが分かるようになってきました。悲しいやら嬉しいやら。でもまだまだ見れていないシーンも部屋もたくさんあると思っています。だから、これからもどんな景色が見れるのか、すごくワクワクだし、キャストの違いによる解釈の違いをなぞっていくのもとても楽しみです。

 

つぎは来月に遊びに行きます。やったー!そんなわけで、皆様、年末は上海でお会いしましょう!以上、定例報告でした。下个月见!

また上海でSleep No More観てきた。

Sleep No More Shanghaiのチケットが一般発売で取れたもんで、性懲りも無く三連休使って上海に行ってきました。

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今回は、初の一般発売のチケットでの参加となり、若干の不安もありましたが、なんとかなりました。

例によって土日で合計3回の公演に遊びに行きました。土曜の昼は完全なる一般チケットだったので出遅れて開演後45分くらいからの参加となりましたが…前回見て、いいなと思ったキャストが幸運なことに、見たいキャラクターを演じてたので、彼らを追いかけてることが多かったですね。

これで上海での体験は6回。NYCも含めると9回目になりました。ようやくキャラクターの見分け(とくにMacbethのキャラクターたちは見分けが初心者の私には難しく…)、動きや次どこに移動するのかといった流れがちょっとずつつかめてきたところです。

とりあえずすべてのキャラクターをフォローするのに必死で、上海だからこそのアレンジの部分についてはもっと勉強しなくてはと(最近サボり気味だった中国語も)。

 

取れない、取れないと言われていたチケットも、平日を中心にまだ枚数あります。土日もちょっとあります。よかったら皆さんもThe McKinnon Hotelに遊びに行きましょう。チケット発売はまだですが、10月末にはHelloweenイベントもあるみたいです(行きたかった〜)。

個人的には、次は11月の例によって3連休でまた遊びに行きます。それでは皆さん上海でお会いしましょう!

イマーシブシアター「Touch the Dark」2回目の通院してきました

去る9/2(土)、イマーシブシアター「Touch the Dark」の2回目に行ってきました。

 

今回はおもに、前回行ったのが初日だったので、如何様に変わってるかな〜ってのを気にしてみました。

初日の段階では客同士のおしゃべりNGというのはなかったのですが、今回は注意事項に付け足されてました。そりゃそうだ。そして、開演前に、グループ分けがあるわけですが、これも変更してた。簡単に言ってしまえば、連れ同士がなるべく同じグループに振り分けられないような工夫がされてました、というわけです。こっちのほうが、全然いいと思います。動線も幾分スムーズになってました。あと、演者が言葉を発する機会が減ったように思います。より静かになったというか。たまに理解できず「?」となっているお客もいましたが。

中身としては、2度行ってみて、かなりの部分はコンプリートできたかな?と思います。初日に行った時は、ほとんど歩いていないフロアがあったので、今回はそのフロアを中心的に。<五感を刺激する>という謳い文句がありますが、「味覚ないじゃん」と思っていたのですが、ありました、味覚。刺激されてきました。ごめんね。

2度目で、流れも把握できていたので、1度目観たときに「あのシーンに入ってきたあのキャラクターはどういうシーンを経てこっちに来たんだろう」っていうのも多少解読できました。

また、自由行動の時、人が流れて行くと、気を取られて、あっちに人がたくさんいるぞ、何だろう、って思って近づいちゃうんですよね。そうなると、当然同じ時間に進行してるほかのシーンはやっぱり見れなくなっちゃう。どっちをとるか、ですが。今回は、あえて人のたくさんいる方向には近寄らずに、なるべく人が少ないところへ、思うがままに演者を追ってみました。すると、ほんともう、自分一人しか追ってないような瞬間とかもかなりたくさんあって。えっ?だれも追いかけないの?ここに演者いますよ!みたいな。閉じた空間の中で演者と二人きりになったりとかもあって、そういう時間がほんとゾクゾクして好きだなぁと思いました。

2回行き、場面はコンプリートできたように思えたものの、たぶんまだいろんなものを見逃している気がします。気づいてないこともたぶんたくさんあるのでしょう。こうやって考えれば考えるほどに、何度も遊びに行きたくなっちゃうのがイマーシブシアターの沼ですね。あー楽しい。超手放しで言いますけど、もっと増えればいいのになと思います。

 

さぁ、公演期間が終わったら、詳しいことも書いてみたいな〜なんて思っていたのですが、さっそく再演が発表されましたね。素晴らしいっすね。みなさん行ってください。10月です。

イマーシブシアター「Touch the Dark」を体験してきました

イマーシブシアター「Touch the Dark」に遊びに行ってきました。

8/25(金)18時の初回公演に行ってまいりましたのでその感想を。内容にはあんまり触れませんがうっかりネタバレしてるかもしれないのでご注意を。

 

「Touch the Dark」は、とある病院の中でおこなわれます。チケットを購入するまで、具体的な場所は内緒。建物の中を歩き回りながら、ストーリーや謎を追っていく仕立てになっています。

主催の DAZZLEはダンスカンパニーなだけあって、見終わった後は「ちゃんと、ダンスの公演を見た」というような充実感がありました。

イマーシブシアターではありますが、あくまで主軸は「ダンス」。ダンスを軸にして、ストーリーや謎解きの要素が紐づいているような印象です。ストーリーライン上にダンスがあるのではなく、同時多発的に起こるダンスを元にした場面のピースを、観客自らが集めて整理して、理解するような舞台でした。

客が勝手に考える、補完させる、というと難易度が高いように思えるけど、とくに公演の前半部分においては、役者に誘導されて行動しました。おそらく観客全員に平等に、見ることができるシーンが振り分けられているし、理解できるように誘導される。役者に従っているうちに、アウトラインがはっきりとしてきます。ストーリーのおおまかな中身を把握して、なんとなくこんな物語か、と理解するのはそれほど難しいことではないように思いました。細かいディティールや、エピソードを集めるのは、公演中の自由行動タイムにかかっていると思います。これを集めるのが、このイマーシブシアターの醍醐味なんでしょうね。ラストシーンもみな平等に見られます。

そして、チケット代金を多く支払った「プレミアムチケット」のお客さんだけが、シーンの理解とは関係のない、ちょっとだけ特別な思いをできるという、とても平等を感じる舞台でした。どこを見た見てない、おなじチケット料金なのにあの人は見れて私は見れなくて、ってことがない。きわめて平等だと思いました。

あとね、フォトブースがあります。ここなら写真撮っていいですよ、って箇所に、公演中案内してもらえます。呟きたいこの時代に、公演内容を害することなく、呟きたい・インスタしたい欲を程よく発散させてくれるこの制度。ある意味日本人らしいというか、やっぱりここも平等で。不思議なセンスだなと思ったけど嫌いではないです。

スリープノーモア以外のイマーシブを見るのはは初めてで、もちろん日本で見るのも初めてで、どんなものかなぁ(しかも初回公演、、、)と思っていたのですが、ああこういう見せ方もあるのか、と。たぶんいろんなやりかたができるんだと思います。イマーシブシアターって。

 

ここからはスリープノーモアと比較したような文章が多くなって恐縮なんですが、いくつか思ったことを書き留めておきます。

まず、客の存在。客は建物のあちこちでおきる事柄を追いながら傍観するわけですが、我々はどういう立場なのか、わからなかった。明確な設定はないような。患者?ですかね。強いていうのならば。だから、どう振る舞ったらいいのかわからなくて、浮遊していました。スリープノーモアとことなって、役者からこちらが「見えて」いる場面が多かったし、客同士で会話してもお咎めとかはないので、けっこうみなさん普通に会話していました。スリープノーモアだと、自分は役者には基本見えていないという設定を自分に課しながら行動するので、より演じている自分にも陶酔するような感覚があります。

客の動線。と、それに伴う時間の管理。難しいところだと思いました。役者はバラバラに散らばるシーンをきちんと繋げて客に見せるために、時間通りに移動すると同時に、客も誘導しなくちゃならない。シビアですよね。誘導されて客が移動するってことも多いんですが、かなりゆっくり気ままに移動されるお客もいたので、こっちが逆にハラハラしてしまいました。うまく誘導しきれていないようなこともあったり。難しいですよね。いかにスムーズに動かして、自分たちの段取りをこなすか。でもここは多分回数かな。

あと、スリープノーモアと比べると、自由に歩き回る時間も短いし、そもそも公演時間自体が短いです。もともと部屋の数はそこまで多くないので、制限時間内に建物の全容を把握することはまったく難しくはないんですが、そんなに疲れるショーじゃなかったです。スリープノーモアは終わった後クッタクタになっちゃうんですが。気持ちのいい集中力と浮遊感のまま終われるのはいいです。

 

もっとイマーシブシアターなるものを日本でたくさんやってくれたらいなぁ、遊びに行きたいなぁと思った次第です。あす9/2にもう一度だけ遊びに行ってきます。前回と違う行動を取るつもりなので、楽しみです。

2017年GW・旅の記録③

<3日目>

起きたら雨。

この日、見ようと思っていたのはオフブロードウェイの「The View Upstaris」という作品だったのですが、前日、BoMを観る前にこんなメールが届いていました。

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公演キャンセルのお知らせ。アンダーでプリンシパルキャストを補填できないらしく。うーん、残念。

そんなわけで、何を見るべきか悩んでいたんです。

ツイッターにそのことを呟いたら、フォロワーさんが「Hello, Dolly!にしましょう」とすすめてくださって、どうやら立ち見券(SRO)が出るらしいとのこと。朝10時に劇場のボックスオフィスが開くよ、ということで、それに並んでみました。

写真がなく、文章だけになってしまうのでわかりづらいかと思うのですが、9:40頃に劇場(Shubert Theatre)に到着すると、すでに雨&金曜日の朝なのに20人ほどの列。逆にわかりやすくてありがたかったですが*1、んー、難しいかなという人数で。ないならないで、tktsに落ちてるのを何か選べばいいや、と思っていました。

10時になって販売スタートし、案の定何人か前でSROは売り切れてしまったようなのですが、列がバラされることはなく。私の順番が来て、カウンターに進んで、スタンディングルームはまだあるのか聞いて見ると、係のおっちゃんいわく「立ち見はないけど、見切れの席でいいなら$59であるよ」とのこと!わーい!おっちゃんありがとう!!その場で代金を支払って、レシートを受け取り、18時以降にチケットを取りに来るよう言われました。

Hello, DollyはGavin Creelが出るということですごく気になっていて、でもチケットがないし、あまりにも高過ぎて諦めていたところだったので、並んでみてよかったです。

 

そのあとは、雨だし、とくにすることもなく、行きたいコーヒーショップ(ラルフの2階)はクローズしてるし、お土産でも買いますか、ということで電車に乗ってStrandへ。

Strand Book Store: New, Used, Rare and Out-of-Print Books

洋書は読まないし読めないので、 お土産用のポスターやらブックマークやら、トートバッグを購入。土砂降りだったけど、店員のおじさんが親切で、ポスターにはビニールの袋をグルグル巻いて渡してくれました。ありがとうおじさん。

この後はホテルに戻って少し眠り、雨が止んできたのでトライベッカのほうまで歩いてみることに。弟に頼まれていたSurpremeのキャップや、お土産用の紅茶とかを買って、またホテルに戻り(戻りすぎ)、そしてそして!

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Hello, Dolly!きました!見れないと思ってたから嬉しかった!カウンターでチケットを引き換えていざ入場。東洋人の女性ひとりっていうのは珍しいのか、カウンターのおっちゃんが覚えててくれた。ありがとね。

入場時、中で買ったもの以外は飲み物食べ物NGと言われてしまい、さっき飲み物買ったばかりだった私は少々涙目でしたが(笑)座席はこんな感じ。

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3階最後列!こんなに遠い席は遠征してて初めてかもしれない!とはいえ帝劇の2階とあんまり変わらないかも。ちゃんと見たい人はオペラグラス必須ですね。パーシャルビューだったので、銀鏡はぜんぜん見えませんでした。みんな前のめってた。でもステージはちゃんと見えますよ。

ちなみにこの席、もともと劇場に常設されてる席ではないらしく、案内板には表記がありませんでした。とはいえブロードウェイの劇場は案内係がいるので特に迷うこともなく着席。

横はフルで座っていたけど、前の席はけっこうガラガラ。チケット高いからですかね?多分一列前だと私の買ったチケットの倍くらいの値段するんでしょうなと思いつつ。

1幕の終わりにだれも来なかったら移動していいよ〜とのアナウンスがあり、周りはみんな移動してました。私は最後列も好きだし、終演後ダッシュする必要があったので誰もいなくなった横一列を優雅に一人で占領しておりました。快適。

内容ですが、たぶんこれは、ストーリーの出来栄えとかを楽しむもんじゃなくて、ザッツブロードウェイミュージカル的な華やかさとベットミドラーを楽しむもんなんですよね。映画を観たことがなかったし観劇のリストにも入れてなかったので、開演前にウィキであらすじをツルーっと読んだだけ。笑いどころも多かったのできちんと理解できたほうがいい箇所も多かったんですが、それでも楽しめた。

何が楽しかったって、ほんと、スケールです。理屈じゃないんですよ、物理的な体験として、本当に楽しかった。なんにも知らない頃に、頭の中でイメージしていた「ブロードウェイ・ミュージカル」みたいなものが具現化されたような舞台で、ほんと、はじめてのニューヨークでしょっぱなにコレ見れてたら死ぬほど感動するだろうなと。タイトルソングではそんな初心というか原体験に思いを馳せて、いいなぁ、っておもってちょっと泣けました。

セットもすばらしい。あれだけの大きな動きがあるセットは久々に観たかもしれないくらいに。ただ、 規模が大きいだけにエラーも発生しやすいのでしょうか?私の観に行った回では2曲めでセットがきちんと動かず、マネージャー(かな?)がステージ上に出てきて5分くらい中断しました。今となってはレアな思い出ですが、役者やスタッフが怪我しないかだけが心配。

お目当のGavin Creelは前に見たのが昨年のShe Loves MeでのKodalyだったので、おひげがなくなって髪の毛もトゥルン!として新鮮(笑)。ぶっちぎりの安定感でした。何より歌がうまいもんなぁ、そりゃもうぶっちぎりで。トニー賞受賞おめでとう。コーネリアスのキャラクターとしてはギャビンの実年齢より若い感じかな?コーネリアス&相方のバーナビーでいたずら少年二人組っぽいところがかわいかった。ダンスの場面、最初は踊れないって設定だと思うんだけど、多分本人は踊れるほうの人間なので、踊れちゃってたけど、よかったです。ただ脇役で歌的な見せ場はあんまりないかな?でもPut on Your Sunday Clothesはシーンとしても楽しいし好きで、音源もよく聴いてます。

Bette Midlerはさすがの大物女優で、もう出てきただけで割れんばかりの拍手。とくに銀橋を使ったショーナンバーなんかは、彼女が右へ左へするだけで大盛り上がりなのでした。彼女のために作られた舞台なんだ、ってことを身を以て体感しました。だってタイトルについちゃってるもんねBette Midlerって。タイトルより先だもんね。

たぶんここでどうこう述べるよりも見に行ってもらったほうが早いと思います。壮絶なる劇場体験でした。

 

さて!演目終わって、すぐ地下鉄にダッシュ。23th St駅で降りてまたダッシュ。ニューヨーク旅行恒例のSleep No Moreに向かいます。

SNMのレポは別記事に細かく書きました。ネタバレだし、一回も見てない方にとっては本当なんのこっちゃわからないメモです。

copc.hatenablog.jp

WOWOWの事前番組でV6の坂本くんが行っていたけど、Sleep No Moreはチェルシー地区にあるホテル(倉庫?)を改装した建物で行われる、体験型の演劇です。さいきん覚えた言葉ですが「イマーシブシアター」というらしい。

そういったたぐいの作品について、ニューヨークでは「Sleep No More」が有名だけど、あとは「Then She Fell」(ブルックリンで開催。アリスがモチーフで、SNMよりもっと密接でクローズな空間らしい。) なんかも有名。TSFを主催しているThird Rail Projectsなんかは、こういった「イマーシブシアター」をなんども公演しているらしく、タイミングが合えば行って見たいなあ、とか。あとは今年の7月までだったけど、SNMのプロデューサーがやっていた「Seeing You」という作品も第二次世界大戦が主題だったりして、ちょっと興味深かったり(結局行けなかったけど、、、)。

日本ではこの夏(2017年夏)、DAZZLEというダンスカンパニーがイマーシブシアターをやるので、ちょっくら遊びに行ってきます。

脇道に逸れました。そんなわけでSNMを遊び尽くし、今回のニューヨーク旅行でのすべての観劇が終了。タクシー拾ってつるっと帰り、速攻で寝ました。

 

<4日目>

もう写真もないのでサクッと行きます。

この日は晴れ。14stまで歩いて、ホールフーズとトレジョでおみやげを買って、あとホテルにあって気に入ったボディーローションをC.O.Bigelowで購入。

ちょっと早めにEWRまで。EWR、免税店とかは多くないと思いますが、出国エリアにあるタッチパネル付きのレストランが楽しくて、つい使ってしまいました。席について、パネルで注文して、テーブルにあるスキャナにクレジットカードをしゅっとして、そしたら料理がくるという。テクノロジー世界に生きてますね!食べ物も安くはないんですが英語いらずだし電源はあるし、空港に早く付きすぎてしまった時にいいかもですね。

帰りはシカゴ乗り継ぎでした。心配してた乗り継ぎも、オヘア空港のまっすぐな通路を見た瞬間に不安な気持ちが吹っ飛びましたね。楽勝でした。今回はターミナル移動はなかったので、降りてつぎのゲートまで歩いただけでした。シカゴまではUnited、シカゴからは全日空全日空はやっぱり安心感がありますね〜!CAもびっくりするほど日本人だらけ。

そんなわけで無事帰国しましたとさ。おしまいです。

 

今回の旅行は、たくさんショーを見たわけじゃなかったんですが、なによりBoMで会いたいキャストに全員会えたのが嬉しくて。そして見られないと思っていたHello, Dolly!も見れたのがとても嬉しかった。自分としてはすごく充実したな…と感じられたいい旅でした。次はいつ行けるだろう。何見れるだろう。楽しみです。

以上で記録を終わります。

*1:以前She Loves Meの当日券(General Rush)を買いに行った時、どこで売ってるかわからずブロックの周りをぐるぐるしてしまったことが笑

2017年GW・旅の記録②

<2日目>

時差ボケ?なのか、ド早朝に目覚め、そのままベットでごろごろ。

6時半くらいになって、シャワーを浴びて、準備して、そのままチェックアウト。8時くらいだったかな。チェックインした時と、その日の夜は静かだったけど、この時は出たり入ったりする人で賑やか。チェックアウトするとき、でっかいわんわん(ラブラドールだったと思う)がいたので、撫で回してから外へ。

 

次のホテルに、荷物を置きに向かいます。メトロに乗って、Greenwich Villageへ。

朝のラッシュと重なっちゃって、荷物持ってるのが申し訳なかった。車内でのポジショニング、慣れません。

次のホテルはここ、The Marlton Hotel

www.booking.com

いや〜、いいお値段するホテルでした。お部屋はこんな感じ。

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フレンチな感じのオシャレなホテル。部屋はご覧の通り狭い!けど、ロビーや客室の作りがヴィンテージですてきです。ここに2泊します。

荷物を置きに行った時はまだ部屋は空いてなかったので、フロントに預けてお出かけ。ブルックリンへ!天気が良くて気持ちいい!人も少ない!

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ずっと行ってみたかったWythe Hotelにも!やっぱりここに泊まってみたかったよ〜!

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中に入って、Raynardというレストランにも。この佇まいと大きな窓がすごくオシャレ!

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窓際の席を案内してもらいました。

ブランチ。ハンバーガー食べました。美味だったよ。サラダはちょっとしょっぱかったけど…。コーヒー飲んで、まったりしました。幸せでし…。スタッフもすごく気さくで、愛想もいいし(だいじ)、また行きたいなぁ。

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気になっていたコーヒーショップ「Devocion」にも。倉庫みたいなところ。中に焙煎室もあって、席もボタニカルな感じで、太陽が降り注いでいい感じ〜。

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中は混んでいたので、公園でまったりラテを飲みました。至福。

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味はふつうだった。

 

こんな感じで、古着屋巡り(結局何も買わなかったけど)して、15時くらいまでぶらぶらして、マンハッタンに戻りました。トレジョで食べ物類買って、お昼寝して、この日は!

The Book of Mormon!(※5ヶ月ぶり6度目)

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現在、主演のElder PriceをやっているNicが好きなんですが、年末に遠征した時は一足先にバケーションに入っていて会えず。今年の2月でBWに戻って丸1年だったので、いなくなっちゃうかも〜!なんて思ってたんですが、まだいた(笑)

今回は、オリジナルキャストでアンサンブル、ウエストエンドでNicとコンビを組んでいたBrianもブロードウェイにElder Cunninghamとして戻ってきて、Nic&Brian&Stephen(Elder McKinley)というWE'15シーズンの3人組がBWに揃い踏み!嬉しい!

いつものごとくギリギリで会場入り。入り口入ってすぐ左の香盤表チェックをチラ見したんですが、あれ?プレイビルもらって席(4列目見切れ$111.95・チケットマスターで予約)ついて、あれ?

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そして開幕。

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\ドゥルルン…パーーーーパパパパッパッパーーー!パパパパッパーパパパーーー!/

みんないる!!!!!!!!!

まさかのSwingなしフルキャストでした。わーい! 内容は何回も見てるんで知ってるしもうアレなんですけど、なによりNic、Brian、Stephenの2015年ロンドン組を見れたのが嬉しかった〜!KimナバとBrianカニングハムのバプタイズミーは悪ふざけが過ぎてたし、エルダーだとWスティーブンのコンビネーションがなんとなく好き。Nicは久々だったけど、ちょっと歌いかた変わったかな?ビブラート控えめになってました。

 

終演後はSDにも馳せ参じ、ニック、スティーブン、ベンL、マージャさん、デリック、ベスタス、クリスライス(出てないのに笑)、ブライアンに会えました。ハーディとバッドは出て来たけどするっと抜けられてしまった。でもあえて本当に良かった。年末に悔しい思いをしているぶん、感無量でした。

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SDではちょっと寒かったけど22時くらいまで待っていました。平日ということもあって人も少なく、最後は私ともうひとり女性だけの2人になってしまい。アジア系だったので話しかけてみたら、やはり日本人で。しばらくお話ししながら一緒に待ってました。BoMは初めて来た、とおっしゃってたんですが、ものすごく楽しまれたようでよかった。誰目線だよ、って思われると思うんですが、日本人の方が観て喜んでくれるのすごく嬉しい。おつきあいいただいてありがとうございました。

 

そのあとはインペリアルシアター横のグレコメ広告や、

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日本のシアターゴアにお馴染みラミン出演のアナスタシアのSDの人だかりを横目に、

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サクッとホテルまで帰りました。

 

これにて2日目終了です。

2017年GW・NY旅行の記録①

GWはニューヨークに行ってました〜。

 

<1日目>

今回はNRTからスタート。

成田からだと、なんとなく、旅だ!って感じでテンション上がるけど、 遠い〜

f:id:reonex:20170503131105j:plain空港ではご飯食べて本買って、17時くらいのUAに搭乗。EWRまでの直行便です。

 

おいしくなさそうなUA機内食たち。このチープさ。すぐお腹痛くなっちゃうので、このくらいでホント、十分っす。

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45分程早くEWRに到着。 イミグレは列が長くて30分くらいかかりました。何日いるの?くらい聞かれて手早くスルー。

出口のところでNJトランジットのPenn Stationまでの往復切符購入$26(片道だと$14)。

EWRからの移動で個人的に鬼門なのがめちゃくちゃ狭いエアトレイン。ほかのターミナルから乗ってくるひとでいっぱいのなか、無理やり1人か2人乗り込むスタイル。なかなか乗り込めず、20分くらい待ったかもしれない。

NJトランジットに乗っちゃえば、あとはPenn駅まですぐ。

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ジャージーの郊外っぽい風景を見つつ、Penn駅到着、そして本日の宿まで向かいます。

 

1泊目はこちらのChelsea Cabins。1泊8000円程。

www.booking.com

場所がわからずウロウロしてたら、入り口にいたおじさんに話しかけられ、探してる?ここだよ、と。セブンイレブンの2件左隣、赤いドアが入り口で、ちょっときつめの階段を上がった先。

チェックインの時は、若い女の子が担当してくれた。部屋のこと、Wifiのことと、共有のお風呂やトイレなど一通り説明を受けました。なんだろう、年も近そうだったからか、アメリカにホームステイしたときのこと思い出す。そっけない感じじゃなくて、丁寧に教えてくれました。

部屋はこちら!狭い!※すでにちらかっている

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まあ、寝るだけなんでいいです。スーツケースはデカイと広げられないと思う。私はベットの上であけました。

ベットの上は棚みたいになってたので、そこに色々ものを置いたり。電源から枕元までちょっと遠かったので、私のような一日中スマホいじってる部族の人間にはちょっとだけ不便かも。

個室ではあるんですが天井が繋がってるので、物音はする。しかも翌朝、隣の部屋の住人が電話かけててちょっとうるさかった。

 

さて、荷物を置いて、メトロに乗って、Christopher St駅へ。$30くらいチャージしたかな。

夕方のGreenwich Villageの雰囲気を楽しみつつ、Barrow Street Theatreへ。一発目はこれ。

Sweeney Todd!

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公式サイトから予約。$75.50、2階の最後列。会場でチケットを引き換えました。

劇場をパイショップ仕様にして、役者が歩き回りながら歌う、というので、体験型によわい私としては押さえておきたかった作品。

席からの眺めはこんな感じ。ちょい見切れ。

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1Fの席とかは、開演前にミートパイが食べられる「パイ付きチケット」なるものがありました。ただし、ちょっと早く来ないといけないので注意。

Sweeney Toddという演目自体、見るのははじめて。内容は予習してたけど、歌詞はついていけないところも多かったな。

劇場は狭いだけあって、臨場感がすごい。大きな劇場で感じるスペクタクルみたいなのも大好きなんだけど、こういうのも面白いな。オケも3人だけだし、みんな生歌。日本のミュージカルファンにもおなじみ・ノームさんの歌声にばっちりと包まれてまいりました。

客いじりもあったり、役者がテーブルの上を歩いたり、前半はコメディタッチで和気藹々、なんだけど、後半はもうみんな、食い入るように見てて。なんか演目じゃなくて客ばっかり見てる(?)。

見世物でも非日常でもなく日常の延長線上にある感じがよかったなぁ。体験として面白かったです。

 

そんなこんなで22時過ぎに終演。宿に戻りました。

真っ暗だったんですが、レセプションでは宿のマネージャーらしき人と、ご友人らしき人が話をしていました。シャワーは23時以降NGらしいので、入りたかったけどパス。

これにて1日目終了です。