2017年GW・旅の記録③

<3日目>

起きたら雨。

この日、見ようと思っていたのはオフブロードウェイの「The View Upstaris」という作品だったのですが、前日、BoMを観る前にこんなメールが届いていました。

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公演キャンセルのお知らせ。アンダーでプリンシパルキャストを補填できないらしく。うーん、残念。

そんなわけで、何を見るべきか悩んでいたんです。

ツイッターにそのことを呟いたら、フォロワーさんが「Hello, Dolly!にしましょう」とすすめてくださって、どうやら立ち見券(SRO)が出るらしいとのこと。朝10時に劇場のボックスオフィスが開くよ、ということで、それに並んでみました。

写真がなく、文章だけになってしまうのでわかりづらいかと思うのですが、9:40頃に劇場(Shubert Theatre)に到着すると、すでに雨&金曜日の朝なのに20人ほどの列。逆にわかりやすくてありがたかったですが*1、んー、難しいかなという人数で。ないならないで、tktsに落ちてるのを何か選べばいいや、と思っていました。

10時になって販売スタートし、案の定何人か前でSROは売り切れてしまったようなのですが、列がバラされることはなく。私の順番が来て、カウンターに進んで、スタンディングルームはまだあるのか聞いて見ると、係のおっちゃんいわく「立ち見はないけど、見切れの席でいいなら$59であるよ」とのこと!わーい!おっちゃんありがとう!!その場で代金を支払って、レシートを受け取り、18時以降にチケットを取りに来るよう言われました。

Hello, DollyはGavin Creelが出るということですごく気になっていて、でもチケットがないし、あまりにも高過ぎて諦めていたところだったので、並んでみてよかったです。

 

そのあとは、雨だし、とくにすることもなく、行きたいコーヒーショップ(ラルフの2階)はクローズしてるし、お土産でも買いますか、ということで電車に乗ってStrandへ。

Strand Book Store: New, Used, Rare and Out-of-Print Books

洋書は読まないし読めないので、 お土産用のポスターやらブックマークやら、トートバッグを購入。土砂降りだったけど、店員のおじさんが親切で、ポスターにはビニールの袋をグルグル巻いて渡してくれました。ありがとうおじさん。

この後はホテルに戻って少し眠り、雨が止んできたのでトライベッカのほうまで歩いてみることに。弟に頼まれていたSurpremeのキャップや、お土産用の紅茶とかを買って、またホテルに戻り(戻りすぎ)、そしてそして!

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Hello, Dolly!きました!見れないと思ってたから嬉しかった!カウンターでチケットを引き換えていざ入場。東洋人の女性ひとりっていうのは珍しいのか、カウンターのおっちゃんが覚えててくれた。ありがとね。

入場時、中で買ったもの以外は飲み物食べ物NGと言われてしまい、さっき飲み物買ったばかりだった私は少々涙目でしたが(笑)座席はこんな感じ。

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3階最後列!こんなに遠い席は遠征してて初めてかもしれない!とはいえ帝劇の2階とあんまり変わらないかも。ちゃんと見たい人はオペラグラス必須ですね。パーシャルビューだったので、銀鏡はぜんぜん見えませんでした。みんな前のめってた。でもステージはちゃんと見えますよ。

ちなみにこの席、もともと劇場に常設されてる席ではないらしく、案内板には表記がありませんでした。とはいえブロードウェイの劇場は案内係がいるので特に迷うこともなく着席。

横はフルで座っていたけど、前の席はけっこうガラガラ。チケット高いからですかね?多分一列前だと私の買ったチケットの倍くらいの値段するんでしょうなと思いつつ。

1幕の終わりにだれも来なかったら移動していいよ〜とのアナウンスがあり、周りはみんな移動してました。私は最後列も好きだし、終演後ダッシュする必要があったので誰もいなくなった横一列を優雅に一人で占領しておりました。快適。

内容ですが、たぶんこれは、ストーリーの出来栄えとかを楽しむもんじゃなくて、ザッツブロードウェイミュージカル的な華やかさとベットミドラーを楽しむもんなんですよね。映画を観たことがなかったし観劇のリストにも入れてなかったので、開演前にウィキであらすじをツルーっと読んだだけ。笑いどころも多かったのできちんと理解できたほうがいい箇所も多かったんですが、それでも楽しめた。

何が楽しかったって、ほんと、スケールです。理屈じゃないんですよ、物理的な体験として、本当に楽しかった。なんにも知らない頃に、頭の中でイメージしていた「ブロードウェイ・ミュージカル」みたいなものが具現化されたような舞台で、ほんと、はじめてのニューヨークでしょっぱなにコレ見れてたら死ぬほど感動するだろうなと。タイトルソングではそんな初心というか原体験に思いを馳せて、いいなぁ、っておもってちょっと泣けました。

セットもすばらしい。あれだけの大きな動きがあるセットは久々に観たかもしれないくらいに。ただ、 規模が大きいだけにエラーも発生しやすいのでしょうか?私の観に行った回では2曲めでセットがきちんと動かず、マネージャー(かな?)がステージ上に出てきて5分くらい中断しました。今となってはレアな思い出ですが、役者やスタッフが怪我しないかだけが心配。

お目当のGavin Creelは前に見たのが昨年のShe Loves MeでのKodalyだったので、おひげがなくなって髪の毛もトゥルン!として新鮮(笑)。ぶっちぎりの安定感でした。何より歌がうまいもんなぁ、そりゃもうぶっちぎりで。トニー賞受賞おめでとう。コーネリアスのキャラクターとしてはギャビンの実年齢より若い感じかな?コーネリアス&相方のバーナビーでいたずら少年二人組っぽいところがかわいかった。ダンスの場面、最初は踊れないって設定だと思うんだけど、多分本人は踊れるほうの人間なので、踊れちゃってたけど、よかったです。ただ脇役で歌的な見せ場はあんまりないかな?でもPut on Your Sunday Clothesはシーンとしても楽しいし好きで、音源もよく聴いてます。

Bette Midlerはさすがの大物女優で、もう出てきただけで割れんばかりの拍手。とくに銀橋を使ったショーナンバーなんかは、彼女が右へ左へするだけで大盛り上がりなのでした。彼女のために作られた舞台なんだ、ってことを身を以て体感しました。だってタイトルについちゃってるもんねBette Midlerって。タイトルより先だもんね。

たぶんここでどうこう述べるよりも見に行ってもらったほうが早いと思います。壮絶なる劇場体験でした。

 

さて!演目終わって、すぐ地下鉄にダッシュ。23th St駅で降りてまたダッシュ。ニューヨーク旅行恒例のSleep No Moreに向かいます。

SNMのレポは別記事に細かく書きました。ネタバレだし、一回も見てない方にとっては本当なんのこっちゃわからないメモです。

copc.hatenablog.jp

WOWOWの事前番組でV6の坂本くんが行っていたけど、Sleep No Moreはチェルシー地区にあるホテル(倉庫?)を改装した建物で行われる、体験型の演劇です。さいきん覚えた言葉ですが「イマーシブシアター」というらしい。

そういったたぐいの作品について、ニューヨークでは「Sleep No More」が有名だけど、あとは「Then She Fell」(ブルックリンで開催。アリスがモチーフで、SNMよりもっと密接でクローズな空間らしい。) なんかも有名。TSFを主催しているThird Rail Projectsなんかは、こういった「イマーシブシアター」をなんども公演しているらしく、タイミングが合えば行って見たいなあ、とか。あとは今年の7月までだったけど、SNMのプロデューサーがやっていた「Seeing You」という作品も第二次世界大戦が主題だったりして、ちょっと興味深かったり(結局行けなかったけど、、、)。

日本ではこの夏(2017年夏)、DAZZLEというダンスカンパニーがイマーシブシアターをやるので、ちょっくら遊びに行ってきます。

脇道に逸れました。そんなわけでSNMを遊び尽くし、今回のニューヨーク旅行でのすべての観劇が終了。タクシー拾ってつるっと帰り、速攻で寝ました。

 

<4日目>

もう写真もないのでサクッと行きます。

この日は晴れ。14stまで歩いて、ホールフーズとトレジョでおみやげを買って、あとホテルにあって気に入ったボディーローションをC.O.Bigelowで購入。

ちょっと早めにEWRまで。EWR、免税店とかは多くないと思いますが、出国エリアにあるタッチパネル付きのレストランが楽しくて、つい使ってしまいました。席について、パネルで注文して、テーブルにあるスキャナにクレジットカードをしゅっとして、そしたら料理がくるという。テクノロジー世界に生きてますね!食べ物も安くはないんですが英語いらずだし電源はあるし、空港に早く付きすぎてしまった時にいいかもですね。

帰りはシカゴ乗り継ぎでした。心配してた乗り継ぎも、オヘア空港のまっすぐな通路を見た瞬間に不安な気持ちが吹っ飛びましたね。楽勝でした。今回はターミナル移動はなかったので、降りてつぎのゲートまで歩いただけでした。シカゴまではUnited、シカゴからは全日空全日空はやっぱり安心感がありますね〜!CAもびっくりするほど日本人だらけ。

そんなわけで無事帰国しましたとさ。おしまいです。

 

今回の旅行は、たくさんショーを見たわけじゃなかったんですが、なによりBoMで会いたいキャストに全員会えたのが嬉しくて。そして見られないと思っていたHello, Dolly!も見れたのがとても嬉しかった。自分としてはすごく充実したな…と感じられたいい旅でした。次はいつ行けるだろう。何見れるだろう。楽しみです。

以上で記録を終わります。

*1:以前She Loves Meの当日券(General Rush)を買いに行った時、どこで売ってるかわからずブロックの周りをぐるぐるしてしまったことが笑